【21Questions】ロンドン・パリを拠点にスタイリスト・ブランドコンサルタント更にアーティストとしての顔を持つ、クリエイティブな才能の持ち主、鴨下亜依

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ファッション、アート、音楽、、
華やかで、人々を魅了する様々なカルチャーを愛し、それを仕事とする人々。
そんな現場を知るリアルな人たちに21の質問をぶつけた企画【21Questions】。

今回は、マルチクリエーター、鴨下亜依さんへ聞いた21の質問をご紹介。
スタイリスト・ブランドコンサルタントまたアーティストとしての顔をも持つまさにクリエイティブな才能の持ち主の素顔に迫る。

Q 1.お名前を教えて下さい。
 

A、鴨下亜依です。

Q 2.普段は何をしていますか?
 

A、ロンドンを拠点にスタイリスト、ブランドコンサルタントをしています。
あと詳しくは言えないのですが、別名義でアーティスト活動も行なっています。

Q 3.スタイリストになったきっかけを教えてください。
 

A、東京でデザイナーを目指して学校に通っていた頃、【北村道子】さんの存在を知り、そういう道もあるのかと選択肢が広がり、卒業したらスタイリストを目指そうと決めました。

Q 4.これまでの、亜依さんの道のりを教えてください。
 

A、高校卒業後、上京してバンタンデザイン研究所で3年間ウィメンズウェアを学び、ロンドン留学しました。
最初の2年間は語学を身につけるのに精一杯で、その後【Panos】のアシスタントに就く事ができ、6年間師事した後独立して今に至ります。

Q 5.主に、どういった舞台でスタイリストとしてご活躍していますか?
 

A、主にヨーロッパで出ている雑誌の撮影や、ロンドンとパリで披露されるコレクションのスタイリングをしています。

Q 6.スタイリングをする際に気をつけていることや、亜依さんなりのこだわりを教えてください。
 

A、常に私にしか出来ないようなアプローチを考えて形にするようにしています。
混ぜるブランドの系統のバランスを気をつけたり、レアなヴィンテージやアーカイブのリサーチ等も毎日の習慣としてやっています。
あとは撮影用に服や小物などを自分のスタジオで作ることもこだわりです。

Q 7.また、モデルさんとの距離感や個性をどのように見つけますか?
 

A、見た目の印象と写真写りが全然違うモデルの子も多いので、両方見ていい所を出来るだけ引き出してあげるようにしてます。
あと現場では出来るだけ、居心地が良く楽しく仕事をしてもらえるように気をつけています。

Q 8.亜依さんにとって「スタイリスト」とは?
 

A、一生を掛けて極めたいプロフェッショナリティーです。

Q 9.お仕事をする上で様々な人との出逢いがありますが、大切にしていることはありますか?
 

A、お互いのやりたい事を尊重して上手く一つのストーリーにまとめる事や、プライベートでも仲良くなれるように心がけています。
友達と働いた方がやっぱり楽しいので。

Q 10.去年、6年間アシスタントを務めたPanos Yiapanisさんの元から独立することになりましたが、Panosさんの元に務めたきっかけを教えてください。
 

A、リサーチをしていた中でとても印象に残ったのが、PanosとJane Howでどちらかのアシスタントに就きたいと思っていました。
ただその当時、Panosがやっていた「Givenchy」が全盛期でとてもカッコよかったので、友達に色々アドバイスをもらいPanosのエージェンシーに履歴書を送った所、その当時のファーストの子から返事が来てセカンドとして入れる事になりました。
その時はとても嬉しかったです。

Q 11.6年間を振り返ってみて、どうでしたか?
 

A、とにかく休まず働き続けた6年間でした。
ですが、働きたくても仕事が貰えない辛い時期を最初味わったので、彼のファーストとしてたくさんの責任を任せて貰える事が嬉しくて、そしてやりがいのある仕事ばかりだったので全く苦ではありませんでした。
その中で、マイゼル、テスティーノ、デマーシェリエ等々有名写真家の撮影をたくさん見る事が出来て、一生の財産に残るような貴重な経験をさせて貰えたと本当に感謝しています。
あと働き始めてすぐの頃はまだ私の英語が覚束なく、それでも彼は「僕の言っている事が分からないなら分からないと言ってくれた方がいいんだよ、そしたら教えてあげるから」と辛抱強く接してくれて、最初はこんなに有名な人がと信じられない気持ちでしたが、本当に優しい思いやりのある人で、その事にもずっと感謝しています。

Q 12.ロンドンへ渡った頃は、Panosさんの存在はすでにご存知でしたか?
 

A、いえ、最初はただ漠然と国際的に活躍出来るようになりたいと思っていたので、英語を喋れるようになりたかったからです。
当時はPanosの存在も知りませんでした。

Q 13.初めてロンドンへ渡った時の思い出などはありますか?
 

A、最初は言葉が全く話せなかったので、毎日ひとつひとつ色んな事をクリアして生活基盤を作っていく過程が、ゲーム感覚で面白かったです。
毎日ワクワクしていたのを覚えています。

Q 14.留学で苦労した経験を教えてください。
 

A、最初の2、3年は本当に英語が出来なくて地獄かと思いました。
毎日泣きながら勉強していました。

Q 15.今後、日本でご活躍する予定はありますか?
 

A、主にヨーロッパで出ている雑誌の撮影を行ったり、クライアントとコンサルティングを通してロンドンやパリコレクションへ向けてのコレクション制作をメインにやっていきます。
ギャラリーでの展示予定もあるのでそちらへ向けての制作もどんどん行っていきたいです。
あと5月に日本へ一時帰国するので、撮影をいくつか企画しています。

Q 16.ロンドンでの生活について少し教えて頂けますでしょか?
 

A、ロンドンは多民族国家なので、外に出たら簡単に色んな文化に触れる事ができて面白いです。
私の住んでいる辺りではアラブ系のヒジャブを被った女の人やトーヴを着た男の人達等、面白いファッションの人がたくさんいて、歩いているだけでとてもインスピレーションになります。
あと私の年代の若い層は、特に自由に生きようとするマインドの広い人が多いので、セクシャリティーやジェンダーを超えてありのままの自分達でいようとする姿勢や、そしてその受け口も寛容でとても居心地がいいです。

Q 17.現地でのお気に入りのカフェテリアなどはありますか?
 

A、【Cafe Oto】は日中ミーティングでも使いますし、夜は好きなアーティストがよくライブをするのでよく行きます。

Q 18.好きな映画や監督、ドラマなどあれば教えてください。
 

A、ポルノに関するショートフィルム集の【Discricted】【Dead Ringers】【In a Glass Cage】【Girls Interrupted】【双生児】【追悼のざわめき】等は特に好きです。
また【Kenneth Anger】【Michael Haneke】【Alejandro Jodorowsky】【寺山修司】【塚本晋也】さんなどは全般好きです。
ドラマはあまり見ないのですが、「Lars Von Trier」の【Kingdom】というTVシリーズは面白いと思いました。

Q 19.良く読む雑誌またはお気に入りの本はありますか?
 

A、【Self Service】【System】【Document Journal】【Masses】は特に好きで毎号チェックしています。
【Lords of Chaos】というブラックメタルに関する本は、Panosが勧めてくれた本で面白かったです。
【The Picture of Dorian Gray】「Marquis de Sade」の【Juliette】【ドグラ・マグラ】【人間椅子】とかも好きです。

Q 20.今後新しいプロジェクトや何かニュースはございますか?
 

A、来月こちらのギャラリーに展示されるプロジェクトに関わったので、ぜひ見て欲しいです。

Q 21.最後に、亜依さんのライフスタイルを通して何かメッセージがあればお願いします。
 

A、写真家や、ヘアー、メイクに比べてスタイリストを目指している日本人の方にロンドンであまり会う機会が無いのですが、もしいるのであれば言葉の壁に負けず頑張って欲しいと思います。

モードの最先端を行くロンドンやパリで数少ない日本人として大活躍している亜依さん。
本場でプロとして勝ち抜いていく彼女の洗練されたセンスを、日本の舞台で見ることができることを待ちきれない。


photo by Salvatore

https://www.instagram.com/aikamoshita/

亜依さんのInstagram:aikamoshita
ホームページ:http://aikamoshita.net
 

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