帽子デザイナー『大畑ありさ』の挑戦。 -第1話- / U-29クリエイターズファイル

by

連載企画「U-29クリエイターズファイル」

各方面において自身のクリエイションを発信する20代の若きクリエイター達を紹介する企画。

若くして活躍するクリエイター達は何に影響を受け、これからどんな未来を見据えているのだろうか。その真相とクリエイションの源泉に迫る。

今回ご紹介するのは、現在26歳。国内発の帽子ブランド『SARIA FEMME(サリア フェム) 』『Maison Couleur(メゾン クルール) 』のデザイナーであり、その運営会社『株式会社SARIATOKYO』の代表を務める経営者でもある、『大畑ありさ』氏。

彼女は、自分の中でゴールをあえて決めていない。

仕事を楽しみ、とにかく前進することをやめない彼女のエネルギッシュな姿勢には、クリエイターとして、経営者として、そして女性として、誰もが魅力を感じ、影響を受けるだろう。

そんな若きクリエイター『大畑ありさ』を本日より3日間の連載でご紹介しよう。
 

『SARIA FEMME(サリア フェム) 』
『Maison Couleur(メゾン クルール)』

2016年にデビューした帽子ブランド。2つのブランドにはそれぞれ大きなコンセプトがある。 『SARIA FEMME』のブランド名は、デザイナー大畑ありさの名前を逆にした「SARIA」と名付け、自分が理想とする『芯をしっかり持っていて力強く自由に生きる女性』を意味している。商品は、永く愛用できるよう細部までこだわり、全て職人さんのハンドメイドで既製品にはない贅沢な仕上がりとなっている。『 Maison Couleur』は、フランス語で『色の家』を意味し、年齢・性別関係なく色んな人々が自分に合ったハットを見つける「宝探し」の様な思いが込められている。セミオーダー式で、オリジナルの型・デザイン・素材・リボンの色を選ぶことができる。 

 

クリエイションの源泉は、職人の両親から

私は、鹿児島で3姉妹の次女として生まれ、両親は母がパン屋で父が家具職人でした。

子供の頃は、休みの日に父の工場にいって、父が家具を作る横で自分も一緒になって何かを作っていました。

といっても、木を重ねてボンドでくっつけるだけの何も入らない棚とか。実用的なものというか…アートなのかな?(笑)

母のパン屋は、イースト菌を使わないで天然酵母のものにこだわっていて、りんごやぶどうから菌を発酵させて、菌から作っていたんです。普通の工程より何倍も手間や時間がかかっていました。もはやパン職人ですね。

両親二人ともそれぞれにものづくりに対するこだわりがあって、そんな中で育った私は、両親からものづくりの楽しさや素晴らしさを当時から感じていたように思います。
 

 

将来は東京でブランドを立ち上げる

小学校4年生までは、ずっと母がパン屋だったので自分はパティシエになるんだって漠然と思っていました。

でも、その頃母親のメイク道具借りてメイクしたり、仲の良かった友達のお姉ちゃんとかに服を借りてファッションショーをして遊んでいて、多分食べることよりもそっちの方が好きなんだなって気づいたんです。

母親が喜ぶから、パティシエになるって言ってたってたんですね。私、お母さんっ子だったので。

それもあって中学二年の時から、すでに東京でブランドを立ち上げたいと思っていました。なぜ東京なのかというと、たんなる都会への憧れで……。

そのときはアパレルブランドを立ち上げたいという思いが強かったので、帽子ブランドなんて発想は全くなかったですけどね。

そして中学を卒業し、鹿児島の高校に進学。その高校では、生活科学科という科で食物と被服を学び、文化祭でのファッションショーの服をつくったりと、洋服の基礎を学びました。

あくまで高校だったのでそんなに細部まで学ぶことはできていなくて、しっかりパターンを学んだのは働きだしてからでした。
 

毎日ストッキングを履いていた東京一年目

高校卒業した、19歳の時に憧れだった東京へと上京しました。

アパレルのブランドを立ち上げるという夢を掲げて鹿児島からはるばる上京してきたわけですが、アパレル関係の就職先がなくて、上京してすぐは不動産の営業事務をしていました。

毎日スーツを着て、ストッキングを履いての出勤を繰り返しているうちに、当然ですが「私なにしに東京に来たんだろう?」って思いましたね。

だって、東京でアパレル会社に入って経験を積んで、将来自分のブランドを立ち上げるんだ!と意気込んで上京してきたのに、その時の自分は真逆のことしていたんですから。

でも、そのタイミングで当時、よく通っていた服屋さんの店員に「うちにこない?」と声をかけていただいたんです。

それがきっかけとなり、すぐにその不動産屋をやめて、その誘って頂いたお店にショップスタッフとして入社しました。

ショップスタッフとして入社しましたが、その後はプレスも少し担当していましたね。

そのお店で働きだしてから、ずっと店長に将来は自分のお店を持ちたいという話をしていたら、ある日店長に「でもありさ、このままこのお店で働いているうちは、ずっとショップ店員のままだよ」って言われたんだんです。

それがグサッときたんです(笑)

凄い衝撃的すぎて、「そうだ、これでこのままやっていたら会社の中でしかやっていくことができない!」と思いましたね。

その時から何かしなきゃ、もっと行動しなきゃ、と思い始めたんです。

そして、ファッションイベント企画会社よるプロジェクト『Covergirl』というデザインオーディションがあることを知り、チャンスを掴むためにも、そのオーディションに参加することになったんです。

明日に続く…
 

イベント情報
ホリデーマーケット
SARIA FEMME:Maison Couleur
12月14日(水)〜25日(日)
@銀座三越
東京都中央区銀座4-6-16
銀座三越4階
グローバルメッセージ

No Comments Yet.

What do you think?

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です