【21Questions】人間の身体と金属や宝石を贅沢に使った、研究に研究を重ねた斬新なアートを作り出すビジュアルアーティスト、Lauren Kalman

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ファッション、アート、音楽、、
華やかで、人々を魅了する様々なカルチャーを愛し、それを仕事とする人々。
そんな現場を知るリアルな人たちに21の質問をぶつけた企画【21Questions】。

今回は、ビジュアルアーティスト、Lauren Kalmanさんへ聞いた21の質問をご紹介。
人間な身体と金属や宝石を贅沢に使った斬新なビジュアルアートを作り出す、彼女の舞台裏へ迫る。

Q 1.名前を教えてください。
 

A、Lauren Kalman(ローレン・カルマン)

Q 2.何歳ですか?
 

A、36

Q 3.出身はどこですか?
 

A、オハイオ州クリーブランドで生まれ、今はデトロイトに住んでいるわ。

Q 4.普段はなにをしていますか?
 

A、デトロイトを拠点に、ビジュアルアーティスト、宝石職人、鍛冶屋として活躍しているわ。
主にコンテンポラリーな工芸品、ビデオ、写真、パフォーマンスに時間をつぎ込んでいる。
【ウェイン州立大学】の教授でもあるわ。

Q 5.なぜアートの道へ?
 

A、私の両親がどちらもヴィジュアルアーティストだったの。
それが私がアーティストになった大きな架け橋になったと思う。
父は工業デザイナーで自分の家のデザインや建築に携わっていて、母は商業フォトグラファーだったわ。
彼らは工芸品やデザイン品を集めていて、建築やデザインにとても興味があったから私もとても若い頃からデザインから影響を受けていた。

Q 6.これまでの道のりを教えてください。
 

A、【マサチューセッツ芸術大学】で彫金のコースを専攻してその後、アトリエ【Johnson Atelier Technical Institute of Sculpture】にて、今はもう廃止になった試用期間専門のプログラムを受けて、そこの鋳物工場にて金属に浮き彫り模様をつけたり、溶接金属に焦点を当てた訓練を受けたわ。
私のオハイオ州立大学でのMFA(Master OF Fine Art=芸術系修士号)は、アートとテクノロジー。
この背景には、概念芸術、物理コンピューティング、デジタルイメージング、およびデジタルビデオが含まれていて、この全てが現在の私の実践に役立っているわ。

Q 7.どういったことからアートへの影響を受けていますか?
 

A、自分の作品の中から、政治的な力を見つけたわ。
近年の工芸品は、国内、集産主義社会、また女性に関連するように社会的に組み立てられている。
この外部のポジションは、おそらく疎外されているように見えるかもしれないけど、
「逸脱」や「抗議」のための力強いチャンスも持っているわ。
私の作品は主に「女性の身体」を使って、工芸品と女性の歴史的な関連性を用いるのよ。
私はこの現状に挑戦していく方向性で、身体、感覚、女性、エロチック、衰退、儀式、富、そして力というワードに関連した、「工芸品の伝統」を築き上げる中で仕事をしたいと思っている。

Q 8.最近ではどんなアート作品を作りましたか?
 

A、最近作った私の作品は、モダニズムから取り入れた無味乾燥なデザインを、細工された装飾品と女性の身体と組み合わせて、ユートピア、近視的、白人、男性、ヨーロッパ中心の物語のような特有の芸術的・歴史的物語に対しての疑問を表している。
身体と相互作用する物体や環境を作って、大部分の作品に私自身の身体を使っていて、
この作品は写真とビデオで撮影して、イメージ、物体、彫刻、そしてビデオを組み合わせたインスタレーションとして提示されているわ。
私たちが一般に思う「美しさ」、「力」、「地位」、「健康」「富」と結びつけた物と身体のグロテスクまた好ましくない側面を混ぜた作品の制作に焦点を当てている。

Q 9.金属素材を贅沢に使用した作品がとても印象的ですね。
 

A、私は金属素材を「象徴的」な意味で使用しているの。
人類の歴史の中で、金は「富」と「力」の象徴で、純粋さと永続性という意味があったのよ。
欲望と極致の美的拡張として、金を体を使っているわ。
史的に、私の作品は「皮膚病」や「再建手術」を参考にしていて、「ジュエリーをちりばめた感染症」や「生地の成長」や「着用可能な電子機器」を表した作品がある。

Q 10.数多くの作品の中から【Hoods】について教えてください。
 

A、この作品では、フードやマスクという行為を通して政治的な権力と弾圧を探っているの。
「フード」は広範囲で参考にできるわ。
死刑執行人、特権の身分を隠すために医療画像で使われたり、ギンプマスクや聖遺物にすえた装飾カバーなど様々な場合に使われる。
フードのイメージは、頭を覆い隠してその人物の身分を除いて、生き写しのように構造化されていると思う。

Q 11.Laurenさんにとって「自然」とは?
 

A、私は、「自然」と「人工」を構築していく方法にとても興味があるわ。
フランスの詩人、評論家である【Charles Baudelaire】、彼の【人工楽園】というエッセーでは、道徳とは人工的であり、不自然で見せかけで美しくなることは、社会的で文明的であると主張していた。
美を目的に自分の身体を改造するという行為は、自然上の文化価値に反映しているわ。

Q 12.アーティストとして、どのように日常を見ていますか?
 

A、まず、すばらしい仕事をすること(うまくいくわけではないけれど)。
私の習慣の一部として、好奇心、遊び心、斬新的になることに時間を費やしているわ。


photo : Tom Little

Q 13.作品作りをする時、集中するためにしていることはありますか?

A、たまに音楽やオーディオブックをカセットで聴くけど、私は儀式主義者ではないわよ。

Q 14.お気に入りの場所や今後訪れてみたいところはありますか?
 

A、私はちょくちょく旅をしてるから、どこが一番という所はあげれないわね。
でも私の作品に影響を与えた国としては、イタリアやウィーンにあるような芸術、宗教的図像、解剖学的コレクションが好きだけど、他にもたくさんステキな場所があるわ。

Q 15.好きな香りなどはありますか?
 

A、私は特に人工的な香りが好きじゃないの。

Q 16.お気に入りのコーヒーショップはありますか?
 

A、デトロイトにある、【Astro Coffee】はこの街で最高のパンがあると思うわ。

Q 17.お気に入りの音楽やミュージシャンはいますか?
 

A、悪く思わないでね、でもこの質問が大嫌いなの!
なぜなら普段、本当に幅広いジャンルの音楽を聴くから。
デトロイトの【Detroit Party Marching Band】とプロヴィデンスの【Extraordinary Rendition Band】でブラス・マーチング・バンドとして演奏したことがあるの。

Q 18.お気に入りの映画はありますか?
 

A、正直、映画はほとんど観ない!

Q 19.お気に入りの本はありますか?
 

A、アメリカ人作家【レベッカ ソルニット】の作品の全て。
同じくアメリカ人作家の【スーザン ソンタグ】も好きね。

Q 20.何から影響を受けますか?
 

A、何人か名前を挙げるとしたら、パフォーマンスアーティスト【マリーナ・アブラモヴィッチ】、 現代美術家【マシュー・バーニー】、ファッションデザイナー【アレキサンダー・マックイーン】、アーティスト【ハンナ・ウィルケ】、【ピピロッティ・リスト】、【ジャン・ホワン】 、ジュエリーアーティスト【ハイス・バッカー】など。

Q 21.最後に、今後の新しいプロジェクトの予定、またLaurenさんの活動を通して何かメッセージがあればお願いします。
 

A、今4つの新しいプロジェクトをかけ持ちしているわ。
身体の部分に基づいたボディージュエリーの制作作業を終えるところよ。
人を惹きつける意思表示や反感だったり、富、装飾、センスの基礎を扱った新しいプロジェクトをできるだけ早くスタートできるといいわ。
それは、装飾的で着用可能な素材を使って、「喜び」、「反感」、「精神的緊張」を含んだ物理的反応の視覚化に関連している。
去年の夏には、ドイツのイダー=オーバーシュタインにある1873年に設立された旧宝石工場【Jakob Bengel Foundation(Jakob Bengel財団)】に招待されて、仕事をしたわ。
そこでダイと呼ばれる金型(過去1世紀に渡って生産された)を使って、押しつけながら約700個もの金属片を作った。
ここで作った金属片を使って、新しいプロジェクトをするわ。

自分の体を使って、女性の身体を大胆にさらけ出し、社会的な歓喜や反感を含め豪快なおかつ上品な美しさも持つ。
Laurenさんの政治的視点を飲み込んだ上で作品を見てほしい。
ホームページには、長年に渡る彼女の研究に研究を重ねた奥深い作品の数々があるので是非。

ホームページ:http://www.laurenkalman.com/art/Portfolio.html

 

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